好きな人と話すだけで、顔が真っ赤になる。
会議で発表する時、声が震えて何も言えなくなる。
みんなの視線が集中した瞬間、頭が真っ白になって、心臓が壊れそうなくらいドキドキする。
「なんで私だけ、こんなに緊張してしまうんだろう」
その気持ち、痛いほどわかります。
私も学生時代、クラスで発表する時は必ず声が震えていました。終わった後は「また失敗した」って自己嫌悪。
でも今は、あがり症も赤面症も、悪いことばかりじゃないって思えるようになりました。
今回は、私の失敗談と成功体験を交えながら、あがり症・赤面症との向き合い方をお伝えします。
「克服したい」って思っている人にも、「これって直せるの?」って不安な人にも、読んでほしいです。
私が人前で大失敗した話
まず、恥ずかしい失敗談から。
大学2年の時、ゼミで30分のプレゼンをすることになりました。
1週間かけて資料を作って、練習も何度もした。完璧だと思っていました。
当日。
教室に入った瞬間、動悸が始まりました。
20人くらいのクラスメイトの視線が、全部私に向いている。息が苦しくなって、手が震えてきました。
発表開始。
最初の一言が出てこない。声が震えて、何を言ってるのか自分でもわからない。
途中で頭が真っ白になって、10秒くらい沈黙してしまいました。
教室中がシーンとして、その沈黙が永遠に感じました。
結局、グダグダのまま終了。
「すみません」って謝って席に戻った時、涙が出そうでした。
その夜、一人で泣きました。「なんで私だけ、こんなにダメなんだろう」って。
あがり症の原因は「完璧主義」だった
その後、カウンセラーに相談しました。
カウンセラーが言ったのは、「あなた、完璧を求めすぎてるんじゃない?」
ハッとしました。
確かに、私は「失敗してはいけない」って思い込んでいました。
- ちょっとでも間違えたら恥ずかしい
- みんなに「できないやつ」って思われたくない
- 完璧にできなければ価値がない
こういう思い込みが、緊張を生み出していたんです。
心理学では、これを「認知の歪み」って言うらしいです。
実際には、他人はそこまで気にしていないのに、自分だけが過剰に心配している状態。
カウンセラーは続けました。
「あのプレゼンで、本当に笑った人っていた?」
考えてみると、誰も笑っていませんでした。むしろ、友達は「大丈夫だった?」って心配してくれました。
失敗を一番責めていたのは、自分自身だったんです。
赤面症で恋愛がうまくいかなかった話
あがり症と同時に、私は赤面症にも悩んでいました。
特に、恋愛の場面で。
好きな人と話すだけで、顔が真っ赤になる。目が合っただけで、カーッと熱くなる。
相手に「顔、赤くなってるよ」って指摘されると、さらに赤くなる。
もう、恥ずかしくて死にたくなりました。
22歳の時、バイト先の先輩(25歳)に片思いしていました。
ある日、二人きりで話す機会がありました。これはチャンス、って思ったんです。
でも、話し始めた瞬間、顔が真っ赤になりました。
先輩が「どうした?顔赤いけど」って言った瞬間、さらに赤くなって。
もう何も話せなくなって、「あ、用事思い出した!」って逃げてしまいました。
完全に逃げてしまった自分が、情けなくて。
その後、先輩との距離は縮まらず、結局別の女性と付き合い始めました。
「赤面症さえなければ」って、何度も思いました。
転機:「赤面は魅力」って言われた日
24歳の時、友達の紹介で合コンに参加しました。
正直、気が進まなかったんです。また赤面して恥ずかしい思いをするのが怖くて。
でも、友達に「大丈夫だって!」って背中を押されて、渋々参加。
案の定、隣に座った男性(26歳)と話している時、顔が赤くなりました。
「あー、まただ。もうダメだ」って思った瞬間。
その男性が言いました。
「照れてる顔、すごくかわいいね。素直な人なんだなって伝わってくる」
え?
かわいい?
今まで「恥ずかしい」「直したい」って思っていた赤面が、「かわいい」って言われた。
その言葉が、私の世界を変えました。
赤面症は「誠実さの証」だった
その男性(今の夫です)と話していくうちに、色々なことがわかりました。
彼は言いました。
「赤面する人って、嘘がつけない人なんだよね。感情が顔に出るってことは、心が正直だってこと。俺はそういう人の方が信頼できる」
赤面は欠点じゃなくて、誠実さの証。
この考え方に、救われました。
心理学的にも、赤面は「感情が豊かで素直な証拠」なんだそうです。
嘘をついたり、取り繕ったりできない、誠実な心の持ち主だから、顔に感情が出る。
それって、むしろ素敵なことじゃないですか?
夫は続けました。
「クールに振る舞う女性より、照れてる女性の方が親近感がわく。一緒にいて安心するんだよね」
恋愛では、赤面症はマイナスじゃなくてプラスになることもあるんです。
あがり症を克服した5つの方法
とはいえ、仕事では人前で話す機会もあります。
あがり症を完全になくすことはできなかったけど、コントロールできるようになった方法を紹介します。
1. 「完璧じゃなくていい」と言い聞かせる
一番大事なのは、これでした。
プレゼン前に、自分にこう言います。
「完璧じゃなくていい。ちょっとくらい噛んでも大丈夫。みんなそんなに気にしてない」
この言葉を何度も繰り返すだけで、緊張が和らぎます。
2. 腹式呼吸を練習した
緊張すると、呼吸が浅く速くなります。
意識的に、深くゆっくり呼吸する。お腹を膨らませて吸って、ゆっくり吐く。
これだけで、心拍数が落ち着いてきます。
私は発表前に、必ず5回深呼吸するようにしています。
3. 小さな成功体験を積み重ねた
いきなり大きな場で話すのは無理でした。
最初は友達3人の前で練習。次は5人、次は10人。
少しずつ人数を増やしていくことで、「できるんだ」っていう自信が生まれました。
4. 「緊張してます」って正直に言う
これ、意外と効果的でした。
発表の最初に「すみません、緊張してます」って言ってしまう。
すると、聞いている人も優しくなるし、自分も楽になります。
隠そうとするより、認めてしまう方が楽なんです。
5. 自分を責めない
失敗しても、「またダメだった」って責めない。
「今日はここまでできた」「前よりマシになった」って、小さな進歩を認めてあげる。
自己肯定感を高めることが、一番の克服法でした。
赤面症で結婚できた友人の話
私の友人Aちゃん(28歳)の話をします。
彼女も重度の赤面症でした。男性と話すだけで、顔が真っ赤になる。
合コンでも、デートでも、いつも赤くなってしまって、「恋愛なんて無理」って諦めていました。
ある日、職場の後輩(26歳)に告白されました。
彼女は驚いて、顔が真っ赤になりました。
「ご、ごめん、緊張して…」って謝ったら、後輩が笑って言いました。
「その赤くなる顔が好きなんです。いつも一生懸命で、素直で。そういうところに惹かれました」
赤面症が、恋のきっかけになったんです。
今、二人は結婚して幸せに暮らしています。
Aちゃんは言います。「赤面症を欠点だと思っていたけど、それが魅力だって気づかせてくれた人と出会えた」
あがり症を受け入れた男性の話
私の元同僚のB君(32歳)の話も紹介します。
彼は仕事でのプレゼンが大の苦手でした。人前に立つと必ず声が震える。
「このままじゃキャリアが詰む」って悩んでいました。
カウンセリングを受けて、呼吸法を学んで、少しずつ練習を重ねました。
でも、完全に緊張しなくなることはありませんでした。
それでも、彼は変わりました。
ある大事なプレゼンの時、彼は最初にこう言ったそうです。
「すみません、緊張しています。でも、このプロジェクトにかける思いは誰にも負けません」
その言葉に、聞いている人たちが引き込まれました。
完璧なプレゼンではなかったけど、熱意と誠実さが伝わって、プロジェクトは承認されました。
B君は言います。「あがり症を克服しようと思っていたけど、受け入れることを学んだ。緊張する自分も、自分なんだって」
「克服」より「受け入れる」ことが大事
ここまで読んで、気づいたことはありませんか?
あがり症も赤面症も、完全になくす必要はないんです。
大事なのは、「受け入れること」。
「緊張する自分」「赤面する自分」を認めてあげること。
「これも私の一部なんだ」って思えたら、楽になります。
症状そのものは変わらなくても、それに対する苦しみが減る。
そして不思議なことに、受け入れると症状も和らいでいくんです。
赤面症・あがり症の人へのアドバイス
最後に、今悩んでいる人に伝えたいことをまとめます。
1. 自分を責めないで
「なんでこんなに緊張するんだろう」って自己嫌悪に陥らないでください。
それは、あなたが真剣だから。一生懸命だから。
誠実だから、緊張するんです。
2. 恋愛ではプラスになることもある
赤面する姿を「かわいい」「素直」って思う人は多いです。
クールに振る舞うより、照れている方が魅力的に映ることもあります。
あなたの個性を愛してくれる人が、必ずいます。
3. 小さな一歩を踏み出してみて
いきなり大きな場に立つ必要はありません。
友達との会話から始めて、少しずつ慣れていけばいい。
焦らないでください。あなたのペースで大丈夫です。
4. 「完璧」を手放す
完璧にできなくても、価値がないわけじゃありません。
ちょっとくらい失敗しても、誰も責めません。
「まあ、これでいいか」って思える柔軟性を持ってください。
5. そのままのあなたでいい
一番伝えたいのは、これです。
あがり症も、赤面症も、あなたの個性です。
直さなきゃいけないものじゃない。
そのままのあなたを、愛してくれる人がいます。
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