「お前の彼女、サブカル系じゃね?」
友達にそう言われた時、俺は意味がわからなかった。
サブカル?何それ?
でも、振り返ってみると…確かに当時の彼女は「普通」とは違ってた。
サブカル女子って結局なんなの?
3年前、俺はマッチングアプリで彼女と出会った。
プロフィール写真は黒い服に、なんか変わったアクセサリー。趣味欄には「アニメ・音楽・古着」って書いてあって。
初デートで待ち合わせした時の第一印象?
「…あ、これ俺の世界と違うやつだ」
チェックのミニスカートに黒タイツ、ドクターマーチンのブーツ。バッグには見たこともないアニメキャラの缶バッジがジャラジャラ。
正直、ちょっと引いた(笑)
でもさ、話してみたら面白かったんだよ。
彼女が語る音楽の話、アニメの話。全然知らない世界だったけど、目をキラキラさせながら熱く語る姿が…なんていうか、めちゃくちゃ魅力的だった。
俺が理解したサブカル女子の定義
付き合って分かったのは、サブカル女子って「みんなと違うことが好き」な人じゃないってこと。
「自分が本当に好きなものを追求した結果、気づいたら人と違う場所にいた」
これが正解。
TikTokで流行ってる曲より、知る人ぞ知るVaporwaveの方が好き。ユニクロも着るけど、絶対に普通に着ない。袖をまくって安全ピンで留めたり、襟元に缶バッジつけまくったり。
「なんでそこまで?」って最初は思ったよ。
でも、それが彼女のアイデンティティなんだって、だんだん分かってきた。
俺がやらかした最悪の失敗談
マジで恥ずかしい話をする。
付き合って2ヶ月目、彼女が「今度の土曜、推しのライブがあるの!」って興奮気味に言ってきた。
俺?
「え、じゃあデートできないじゃん…」
って返しちゃった。
その瞬間の彼女の表情、今でも忘れられない。
笑顔がスッと消えて、「…うん、ごめんね」って。
当時の俺は全く理解してなかった。
推しとデート、どっちが大事なん?
そんな幼稚なこと考えてたわけ。
結果?
彼女は土曜にライブに行った。でも、LINEの返信は明らかに遅くなったし、通話も以前より短くなった。
1週間後、彼女から「ちょっと話したいことがある」ってLINEが来て。
あの時の心臓バクバク感…マジで焦った。
その時言われた言葉
「私の好きなもの、理解してくれなくてもいいの。でも、否定したり、それより自分を優先してほしいって言われるのは…キツい」
ズキンとした。
胸が痛くなるってこういうことか、って。
「俺、何も分かってなかった。ごめん」
謝ったけど、彼女の目は泣きそうになってて。
結局、その時は仲直りできた。
でも、その経験が俺を変えた。
サブカル女子のファッションの意味を知った日
彼女のファッション、最初は「変わってるな」くらいにしか思ってなかった。
でもある日、一緒に古着屋に行った時のこと。
彼女が1万円のヴィンテージTシャツを見つけて、めちゃくちゃテンション上がってた。
「これ、The Cureの90年代ツアーTシャツ!超レア!」
…The Cure?知らん。
でも、彼女の目の輝きが尋常じゃなかった。
「ねえねえ、これ買っていい?」
1万円のTシャツに許可求めてくる彼女が、なんか可愛くて。
「いいよ、好きなら買いなよ」
そしたら彼女、その場でハグしてきた。
人目も気にせず。
(え、マジで?周り見てるけど…恥ずかしい…)
でも、その時分かったんだ。
彼女にとって服は、ただの布じゃない。自分の「好き」を表現する大切なツールなんだって。
俺がスニーカーにこだわるのと同じ。いや、それ以上かもしれない。
缶バッジの真実
バッグにジャラジャラついてる缶バッジ。
あれも最初は「なんでそんなに?」って思ってた。
でもある日、彼女がぽつりと言った。
「これね、全部大切な思い出なの。イベントで買ったやつとか、友達とトレードしたやつとか」
一つ一つに物語があるらしい。
「このキャラはこういう性格で、こういう背景があって…」
熱く語る彼女を見て、俺は気づいた。
俺がサッカーの試合結果を語るのと、何も変わらないんだって。
好きなものに対する情熱。それは誰にでもあるもの。
ただ、対象が違うだけ。
趣味の深さにビビった話
彼女の趣味の深さ、マジでエグい。
ある日、部屋に遊びに行ったら…
本棚が、アニメのBlu-ray、マンガ、画集、同人誌でギッシリ。
「これ全部見たの?」
「うん。でもまだ語り足りないくらい」
…語り足りない?
そこから3時間、彼女の「推しアニメ」プレゼンが始まった。
『serial experiments lain』っていう、俺が生まれる前のアニメ。
「これがね、現代のインターネット社会を予言してて…」
正直、最初の30分は全然分からなかった。
でも、彼女の解説を聞いてると…なんか面白くなってきた。
「へぇ、そういう見方があるんだ」
「でしょ!だからこのシーンとか…」
気づいたら俺も引き込まれてた。
夜行バス8時間の衝撃
もっとビビったのは、彼女が地方ライブに行く話。
「来週末、推しのライブが新潟であるの」
「新潟?遠くね?」
「夜行バスで片道8時間!」
8時間…?
俺だったら絶対行かない。近場のライブでも面倒なのに。
でも彼女は目をキラキラさせながら、「メンバーに手紙渡せるかも」って。
で、実際に行って帰ってきた彼女のLINE。
「手紙渡せた!読むねって言われて泣いた!!!」
この情熱…なんていうか、すごいよな。
俺、何かにそこまでハマったことあったっけ?
「推し」という存在の重さを知った
ここが一番難しかった。
彼女には「推し」がいる。
アニメのキャラ。
最初は「所詮、架空のキャラだろ?」って軽く見てた。
でもそれ、大間違いだった。
ある時、彼女の部屋でテレビ見てたら、推しキャラが出てきたんだよ。
彼女の反応が…異常だった。
「きゃああああ!!!」
画面に向かって叫んでる。
「今の表情!やばい!尊い!!!」
一人で興奮して、スクショ撮りまくって、Twitterに投稿して。
俺?
完全に置いてけぼり(笑)
嫉妬した自分が恥ずかしい
情けない話だけど…俺、推しキャラに嫉妬したことある。
彼女がスマホの待ち受けを推しにしてて、それ見るたびにモヤモヤした。
「なんで俺じゃないの?」
そんなこと思っちゃった自分が、今思えば本当に恥ずかしい。
でもある日、勇気出して聞いてみた。
「なあ、推しと俺、どっちが大事?」
彼女はちょっと困った顔して、でも優しく言った。
「比べられないの。推しは推し、あなたはあなた。どっちも大切」
その時は納得できなかったけど、今なら分かる。
愛の形は一つじゃない。
彼女は推しを愛してる。でも、俺のことも愛してくれてた。
ただ、その愛し方が違うだけ。
関係が好転したターニングポイント
転機は、俺が彼女の趣味に歩み寄った時。
「なあ、その推しキャラのアニメ、一緒に見ていい?」
彼女、マジで驚いた顔してた。
「え…本当に?」
「うん。お前がそんなに好きなら、どんなもんか見てみたい」
その日から週末、二人でアニメ鑑賞会が始まった。
最初は正直、よく分からなかった。
でも、彼女の解説付きで見ると…だんだん面白くなってきた。
「このキャラ、こういう過去があってね」
「へぇ、だからこういう行動とるんだ」
「そう!分かってくれた!」
彼女の笑顔が、すごく嬉しそうで。
一緒に沼に落ちた瞬間
気づいたら、俺もハマってた。
「次の話、気になるな…」
「でしょ!じゃあもう1話見よ!」
そのまま朝まで一気見。
明け方、二人でコンビニに行って、エナジードリンク買って。
「やべぇ、眠い…でも続き見たい」
「私も!あと3話で終わるし」
あの感覚、初めてだった。
誰かと一緒に、何かに没頭する楽しさ。
それから俺も、彼女のイベントに付いていくようになった。
コミケにも一緒に行った。
最初は「何これ…人多すぎだろ」って思ったけど、彼女が嬉しそうに同人誌選んでる姿見てたら…なんか微笑ましくなった。
「これ買う!あ、これも!」
小学生みたいにはしゃいでる彼女。
可愛いじゃん、って思った。
サブカル女子との恋愛で学んだこと
結局、彼女とは2年付き合って、お互いの進路の違いで別れた。
でも、あの2年間で俺は本当に成長できた。
学び①:理解できなくても尊重はできる
彼女の趣味、全部理解できたわけじゃない。
今でもVaporwaveとかよく分からん(笑)
でも、「それ好きなんだね」って尊重することはできる。
理解と尊重は別物。
これ、めちゃくちゃ重要。
学び②:束縛は逆効果
「今日デートしよう」って言って、彼女が「ごめん、今日イベントあるの」って断られる日もあった。
最初はモヤモヤしたけど、快く送り出すようにした。
「楽しんできて。後で話聞かせて」
そしたら彼女、逆に甘えてくれるようになった。
「昨日は行かせてくれてありがとう。今日は一緒にいたい」
自由を与えた方が、相手は近づいてくる。
これ、マジ。
学び③:共通の沼を見つけると最強
俺は元々映画が好きだった。
彼女はアニメとか音楽。
でも、ホラー映画は二人とも好きだって分かって。
そこから週末、ホラー映画マラソンが始まった。
「これ怖すぎだろ…」
「でもストーリー面白いよね」
共通の「好き」を見つけられると、関係がめちゃくちゃ深まる。
全部を共有する必要はない。
一つでも共通の沼があればいい。
サブカル女子と付き合いたい男へのアドバイス
俺の経験から、これだけは伝えたい。
①彼女の世界を否定するな
これ、マジで一番大事。
「そんなことに金使うの?」
「またそのアニメ見てんの?」
こういう言葉、絶対NGよ。
彼女にとっては人生の一部なんだから。
②推しと自分を比較するな
推しに嫉妬する気持ち、分かる。
俺もしたから。
でも、比較すること自体が間違ってる。
推しは推し。お前はお前。
カテゴリーが違うんだって理解しろ。
③少しでも歩み寄れ
全部理解しなくていい。
でも、ちょっとだけ歩み寄ってみろ。
一緒にアニメ1話見るとか、ライブに一回付き合うとか。
その姿勢だけで、彼女はめちゃくちゃ喜ぶから。
④彼女の時間を奪うな
イベント行きたい、ライブ行きたい。
そういう時は快く送り出せ。
「楽しんできて」
この一言が言えるかどうか。
⑤共通の趣味を探せ
二人とも好きなこと、絶対一個はあるはず。
それを見つけて、一緒に楽しめ。
そこが二人の拠り所になる。
今だから言える本音
正直に言う。
サブカル女子と付き合うの、簡単じゃなかった。
価値観が違いすぎて、最初は戸惑った。
「普通」の恋愛とは違う部分がたくさんあった。
でも、だからこそ面白かった。
彼女を通じて、俺は知らない世界をたくさん知れた。
音楽、アニメ、ファッション、サブカルチャー。
それまで興味なかった分野に触れて、視野が広がった。
別れた後に気づいたこと
別れて半年経った今でも、たまに彼女のこと思い出す。
あの熱量、あの情熱、あの笑顔。
「お前の好きなもの、俺も好きになったよ」
そう伝えられなかったのが、今でも心残り。
でも、あの経験があったから、俺は人を理解するってことを学べた。
相手を変えようとするんじゃなくて、相手の世界を受け入れること。
これが恋愛の本質なんじゃないかって。
最後に伝えたいこと
サブカル女子が気になってるお前。
怖がるな。
確かに彼女たちの世界は独特だ。
理解できないこともある。
でも、それが彼女の魅力でもある。
普通じゃない恋愛を楽しめるかどうか。
それだけよ。
彼女の「好き」を尊重して、時には一緒に沼に落ちて、でも自分の世界も持って。
そうやってバランス取れたら、最高に楽しい恋愛ができる。
俺が保証する。
ちなみに、今でも元カノが勧めてくれたアニメ、たまに見返してる。
あの頃の思い出が蘇って、ちょっと切なくなるけど(笑)
でも後悔はしてない。
あの2年間があったから、今の俺がいる。
お前も、臆せず飛び込んでみろよ。
サブカル女子との恋愛、マジで人生変わるぞ。
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