あの日、私は全てを失いかけていた
「また彼からLINE来てないかな…」
会議中なのに、スマホを膝の下でチラチラ見てる。上司の話なんて、正直まったく頭に入ってこない。
これ、3年前の私です。
当時26歳。入社4年目で、やっと任された大型プロジェクトのリーダー。本来なら全力で取り組むべき局面だったのに、頭の中は彼のことで99%埋まってた。
結果?プロジェクトは大炎上。同期からは「最近どうしたの?」って心配され、親友には「もう付き合いきれない」って縁を切られかけた。
貯金は3ヶ月で80万円溶けた。
これが「色ボケ」の末路だった。
色ボケって何?誰にでも起こりうる恐怖
色ボケって、簡単に言うと「恋愛で脳みそバグってる状態」なんですよ。
好きな人のことばっかり考えて、他のことが一切手につかない。相手のためなら何でもしちゃう。周りの声は完全シャットアウト。
「それって本気で好きってことじゃん!」
って思う?
違うんだよね、マジで。
本気で好きなのと、理性失ってるのは別物。私も最初は「これが愛ってやつでしょ」って思ってたから。でも今振り返ると、あれは愛じゃなくて依存だった。
友達のミサキがこんなこと言ってたんです。
「恋してる時って、相手のこと24時間考えちゃうのは普通だよ。でもさ、仕事クビになるレベルまで行ったらヤバいでしょ」
その時の私は「ミサキには分からないよ」って一蹴した。
…バカだったな、私(泣)
優先順位が完全にぶっ壊れた日
色ボケの一番ヤバい症状。それは優先順位の崩壊。
大学時代からの親友3人で、半年前から計画してた温泉旅行があったんです。出発の前日、彼から「明日暇?会いたい」ってLINE。
迷った時間、たぶん3秒。
「ごめん、急用で行けなくなった」って友達に送った瞬間、スマホ持つ手が震えてた。罪悪感?いや、違う。「これでいいんだ」って自分に言い聞かせようとして、体が拒否反応起こしてたんだと思う。
友達からの返信は既読スルー。
次の日、彼と会って映画見て、ご飯食べて。楽しかったはずなのに、なぜか胸の奥がずっとザワザワしてた。
その後、友達グループのLINEから私だけ外された。
「当然だよね…」って思いながらも、「でも彼がいるから大丈夫」って自分を納得させた。
これ、完全に色ボケです。
仕事も人間関係も、全部二の次になってく
デスクに座ってても、5分おきにスマホチェック。
「既読ついたのに返信ない…なんで?」 「もしかして怒ってる?」 「さっきのメッセージ、言い方まずかったかな」
重要な資料作成してるはずなのに、手が止まる。Excel開いたまま、彼とのやり取り思い出してボーッとしてる。気づいたら30分経ってた、みたいな。
上司の山田さん(当時42歳、既婚、子ども2人)が言った言葉、今でも覚えてる。
「君さ、最近ミス多いけど大丈夫?プライベートで何かあった?」
優しい口調だった。でも、その目は「使えなくなったな」って言ってた気がした。
昇進候補だったのに、評価は真っ逆さま。
同期の裕太が昇進したって聞いた時、悔しいとか羨ましいとかじゃなくて、「ふーん」だけだった。感情が麻痺してたんだよね、完全に。
判断力ゼロ。彼の言うことが全て正しいと思い込む
これが一番ヤバかった。
彼が明らかにおかしいこと言ってても、「うん、そうだね」って頷いちゃう。
例えば彼、仕事3ヶ月で辞めて、次の仕事も2ヶ月で辞めて。で、「俺に合う仕事がない」「上司が理解してくれない」って言い訳ばっかり。
普通に考えたら「いや、お前の問題だろ」って分かるじゃん?
でも当時の私は「そうだよね、理解されないの辛いよね」って完全に味方してた。
友達のヨウコが「それ、ただの甘えじゃない?」って言った時、マジでキレた。
「あんたに何が分かるの!?」
って、カフェで大声出しちゃって。周りの人、めっちゃ見てた(恥)
ヨウコの目、潤んでたんだよね…。今思い出すと、涙出そうになる。
お金の感覚も完全にイカれた
誕生日でもないのに、5万円のバッグ買ってあげた。
給料日前で、残高3万円しかないのに。
「これあげたら喜ぶかな」「好きって思ってくれるかな」
そんなこと考えながらカード切った瞬間、ドキドキが止まらなかった。でもそれって、喜びじゃなくて不安だったんだよね。
次の月も、その次の月も。
気づいたら貯金が底をつき、リボ払いの残高が40万円超えてた。
元カレが「友達が投資の話持ってきたんだけど、一緒にやらない?」って言ってきた時も、「怪しい」って思ったのに…
「彼を信じたい」
その一心で30万円突っ込んだ。
もちろん、全部消えた。連絡取れなくなった友達の話聞いて、初めて詐欺だって気づいた。
その時の私の通帳残高、1,342円(笑えない)
周りの忠告を全部「嫉妬」だと思い込んでた
母親が「その彼、本当に大丈夫なの?」って心配してくれた時。
「お母さんには分からないよ」
って冷たく返した。電話口の向こうで、母が小さく溜息ついたのが聞こえた。
職場の先輩が「恋愛も大事だけど、仕事も大事にしなよ」ってアドバイスくれた時も、
「はぁ、余計なお世話です」
って心の中で毒吐いてた。
友達5人が「ちょっと話がある」って集まってくれて、「正直、最近のあなた見てて心配」って言ってくれた時。
「みんな彼氏いないから、嫉妬してるだけでしょ」
って思った。最低だった、マジで。
周りの人全員が心配してくれてたのに、全部敵だと思い込んでた。これが色ボケの怖さ。客観性、完全にゼロ。
気づいた時には、周りに誰もいなかった
彼と別れたのは、付き合って1年3ヶ月の時。
理由?「なんか疲れた」だって。は?
散々私のお金も時間も全部使わせといて、その一言?
でもその時初めて、自分の周り見渡した。
友達、誰もいない。 親とは半年以上まともに話してない。 仕事の評価は最悪。 貯金もゼロ。
部屋で一人、床に座り込んで泣いた。声、出なかった。涙だけがボロボロ落ちて、気づいたら朝になってた。
「何やってたんだろう、私…」
って、初めて我に返った瞬間。
色ボケから抜け出すまでの地獄の道のり
立ち直るまで、半年かかった。
最初にやったのは、母親への電話。
「ごめん…」
それしか言えなくて、10分くらい泣きっぱなし。母は何も言わず、ただ聞いててくれた。
次に、友達への謝罪。
ヨウコには直接会いに行った。「本当にごめん」って土下座しそうになったら、「バカ、そこまでしなくていいよ」って笑ってくれた。涙腺、崩壊。
でも、許してくれなかった友達もいる。それも当然。
仕事は必死で取り戻した。定時後も残って、土日も出勤して。半年後、やっと上司から「戻ってきたな」って言ってもらえた時、変な汗かいた。
お金は…正直まだ完済できてない(笑)リボ払い、マジで怖いから。
健全な恋愛って、こういうものだった
今の彼氏(付き合って8ヶ月)との関係は、全然違う。
友達との約束優先したら、「楽しんできてね」って言ってくれる。 仕事忙しい時は、「無理しないでね」ってそっとしといてくれる。 お金の話も、ちゃんと割り勘。
「え、それって冷たくない?」
って思う人もいるかもしれない。でも違うんだよね。
これが「お互いを尊重する」ってことなんだって、やっと分かった。
一人の時間も楽しいし、友達との時間も充実してる。恋愛が人生の全てじゃなくて、人生を豊かにする一部なんだって。
この違い、色ボケ経験してないと分からないかもしれない。
あなたは大丈夫?色ボケチェックリスト
こんな症状、ない?
- 友達との約束を簡単にキャンセルしてる
- 仕事中でもスマホチェックが止められない
- 恋人の言うことに反論できない
- お金の使い方がおかしくなってる
- 周りの忠告を全部無視してる
- 一人の時間が怖い
- 恋人なしの人生が想像できない
3つ以上当てはまったら、要注意。
5つ以上なら、マジでヤバい。
私は当時、7つ全部当てはまってた(終わってる)
今、色ボケで苦しんでる人へ
もし今、この記事読んでて「やばい、自分のことだ」って思った人。
大丈夫。気づいたってことは、まだ間に合う。
私みたいに全部失う前に、立ち止まって。
一度、恋人以外の人の声を聞いてみて。家族、友達、同僚。きっと、あなたのこと心配してくれてる人がいる。
「でも、好きなんだもん」
うん、分かる。めっちゃ分かる。
でもさ、本当に好きなら、自分も大切にできる関係じゃないとダメなんだよ。
自分を犠牲にしないと成り立たない恋愛なんて、それ恋愛じゃない。
おわりに:失った3年を取り戻すために
あの3年間、完全に無駄だったとは思わない。
だって、色ボケの怖さを身をもって知れたから。今、同じ状態の人に「やめとけ」って心から言える。
でも正直、「もっと早く気づけてたらな」とも思う。
もし過去の自分に会えるなら、めっちゃ頭叩いて「目ぇ覚ませ!」って言いたい(笑)
この記事が、今まさに色ボケで苦しんでる誰かの目に留まればいいな。
恋愛は素晴らしい。でも、それが全てじゃない。
あなたの人生は、もっと広くて、もっと豊かなはずだから。
…って、偉そうなこと言ってるけど、私もまだまだ修行中。完璧な人間なんていないし、また間違えるかもしれない。
でも、少なくとも「色ボケは危険」ってことだけは、胸に刻んでる。
あなたも、大切な人生、色ボケで台無しにしないでね。
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