「ただの友達だし、問題ないよね」
そう自分に言い聞かせながら、元彼とのLINEを開いてる。既読をつけるか、つけないか。そこでもう5分悩んでる。
これ、私の話です。
数年前、付き合って半年の彼氏がいたのに、元彼から「久しぶりに飲まない?」って誘われて、断れなかったんです。いや、正確には断らなかった。
その日のこと、今でも鮮明に覚えてます。
なぜ私は「会う」を選んだのか
カフェで元彼と向かい合った時、不思議な感覚でした。緊張してるのに、どこか懐かしくて、安心してる自分がいる。
当時の彼氏は優しかったんです。真面目で、誠実で。でも、何だろう。いつも気を張ってた。「いい彼女」でいなきゃって。弱音を吐いたら嫌われるんじゃないかって。
一方、元彼は私の全部を知ってる。ダメな部分も、めんどくさい部分も。だから楽だった。何も取り繕わなくていい。
「最近どう?」
その一言から始まった会話。仕事の愚痴、友達の話、何でもない日常。でも、ものすごく話せた。2時間があっという間でした。
帰り道、襲ってきたのは満足感じゃなくて、罪悪感。
彼氏に嘘ついた。「友達と会う」って。なんで正直に言えなかったんだろう。言えないってことは、後ろめたいってことだよね。
その夜、彼氏の「おかえり」のLINEに、いつもみたいに返せませんでした。
満たされないものを、間違った場所で埋めてた
今だから言えます。私は当時の彼氏との関係に、満足してなかった。
彼は忙しかった。会えるのは週一。デートしても、どこか上の空。私の話を聞いてるようで聞いてない。スマホばっかり見てる。
寂しかった。でもそれを言えなかった。「わがまま」って思われたくなくて。「めんどくさい女」って思われるのが怖くて。
だから飲み込んだ。我慢した。笑顔でいた。
そんな時に来た、元彼からの連絡。
私が求めてたのって、これだったんだなって。話を聞いてくれる人。私の感情を受け止めてくれる人。一緒にいて気を遣わなくていい関係。
でもね、今思えばおかしいんですよ。
なんで彼氏には言えないのに、元彼には言えるの?
新しい関係を作る努力から、私は逃げてたんです。元彼という「楽な場所」に。
友達が同じ状況になった時、私はこう聞きました。「元彼と会って、何か変わった?今の彼氏との問題、解決した?」
黙ってました。答えはわかってたから。
「友達として会う」という言い訳
「もう恋愛感情なんてないし、友達として会うだけ」
これ、私も使いました。自分を納得させるために。
でも違ったんですよね。
元彼とは他の友達とは違う歴史がある。一緒に笑った記憶、支え合った時間、親密だった瞬間。それが全部、私たちの間に横たわってる。
「あの時行ったカフェ、まだある?」 「覚えてる?あの映画見て二人で泣いたよね」
こういう会話をしてる時、そこにあるのは友情じゃない。郷愁です。懐かしさです。「あの頃は良かった」っていう、過去への執着。
そして気づいたんです。私が元彼と会う時、どこかで期待してる自分がいるって。
「もしかしたら、まだ私のこと好きなのかな」 「復縁を考えてるのかな」
こんなこと考えてる時点で、もう友達じゃないですよね。
ある日、元彼が新しい彼女の話をしました。その瞬間、胸がチクッとした。これが何よりの証拠でした。
友達なら、祝福できるはず。なのに、モヤモヤしてる。
完全に吹っ切れてなかったんです、私。
彼氏が受けた傷は、想像以上だった
結局、バレました。
彼氏のスマホに、私のLINEの通知が映った。「今日も楽しかったね」って元彼からのメッセージ。
「誰?」
彼の声が、いつもと違った。
正直に話しました。元彼と何度か会ってたこと。でも何もないこと。ただ話しただけだってこと。
彼は何も言わなかった。ただ、すごく悲しそうな顔をしてた。
「俺じゃダメなの?」
この一言が、今でも胸に刺さってます。
彼が傷ついたのは、私が元彼と会ったことじゃなかった。嘘をつかれたこと。信頼を裏切られたこと。そして、「自分は彼女を満たせてない」って思わされたこと。
「俺のどこが足りないの?何が不満なの?なんで俺に言わないで、元彼に会うの?」
答えられませんでした。
彼の自尊心をズタズタにしてたんです、私。気づかないうちに。
その後、関係は修復できませんでした。彼は私を許してくれたけど、信頼は戻らなかった。私がスマホを触るたびに、彼の目が曇る。疑われてるのがわかる。
信頼って、一度壊れたら元に戻らないんだって、身をもって知りました。
私が学んだこと
あれから数年。今は違う人と付き合ってます。
同じ過ちは繰り返してません。なぜなら、学んだから。
満たされないものがあるなら、今のパートナーに正直に話す。
「最近、寂しい」 「もっと話を聞いてほしい」 「不安なんだ」
こういう言葉を、恥ずかしがらずに言えるようになりました。
最初は怖かった。「わがままだと思われるかな」「嫌われるかな」って。でも、言ってみたら意外な反応が返ってきた。
「ごめん、気づかなかった」 「そんな風に思ってたんだね。ありがとう、言ってくれて」
問題があるのに言わないで、外に逃げ場を作る。これが一番最悪なんだって、やっと理解できました。
それと、元彼との関係も整理しました。
完全に連絡を断つ必要があるかは、状況によります。でも少なくとも、「曖昧な関係」は終わりにしました。会うこともやめた。
最初は寂しかった。安心できる逃げ場がなくなって。でもね、その分、今のパートナーとの関係が深まったんです。
逃げ場がないから、向き合うしかない。向き合うから、本当の信頼が生まれる。
もしあなたが今、同じ状況にいるなら
自分を責めないでください。あなたは悪い人じゃない。ただ、満たされないものがあって、それを埋めようとしてるだけ。
でも、問いかけてみてください。
元彼と会って、何か解決しましたか? 今の彼氏との問題、何か変わりましたか?
きっと答えはノーだと思います。
元彼は一時的な鎮痛剤です。会ってる間は楽になるけど、病気は治ってない。むしろ、悪化してる。
本当に必要なのは、今の関係に向き合うこと。
怖いのはわかります。拒絶されるかもしれない。わかってもらえないかもしれない。でも、それでも話してみてください。
「最近、こう感じてる」 「こうしてほしい」 「不安なんだ」
誠実に伝えることから、全てが始まります。
そして、もし元彼への未練が本当に断ち切れないなら。
それも認めましょう。今の彼氏と一緒にいながら、心は別の場所にある。これは誰にとっても不幸です。
一度立ち止まって、自分の気持ちと向き合う時間が必要かもしれません。
最後に
私が元彼と会ってた時、一番苦しかったのは罪悪感でした。
彼氏を裏切ってる。嘘をついてる。こんな自分は最低だ。
でも、やめられなかった。なぜなら、本当の問題から目を背けてたから。
あなたが本当に向き合うべきは、元彼じゃありません。今の彼氏との関係です。そして、自分自身の気持ちです。
誠実であること。自分にも、相手にも。
これが遠回りに見えて、実は一番の近道なんだって、私は失敗から学びました。
あなたには、同じ後悔をしてほしくない。
今、勇気を出して。向き合って。話して。
きっと道は開けます。
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